公務員といえば安定。
昔からよく言われてきた言葉です。
事実、私は民間企業からの転職組ですので、民間企業よりも給料の増え幅がわかりやすく、福利厚生もしっかりしており、昇進への道筋もある程度見やすい職種だと思います。
しかし、安定というのは言い換えれば爆発力がないということです。
民間企業は転職で今より高い視野を持てる
民間企業にいたころは、全く給料も上がらず、新卒とほぼ同じ給料で生活をしており、民間はダメだと、狭い視野で生活していたのだと思います。
私の友人は知り合いと会社を経営しており、「実際に働く必要はないくらいお金はあるけど、自分のルールに沿って仕事は続けている」という話しをしています。
また、民間時代の同期は、「先行きは地獄」と言い、既に前職に残っている人はほとんどいません。
転職した先では割と楽しく過ごしているようですが、再度転職している人もいます。
ここで重要なのは、ジョブホッピングするだけの力が民間にはあり、自分の満足いく転職先に行ければ給料や労働環境、その他諸々高待遇を得ることも可能です。
私も転職して地獄からの解放!と思い、現在は平公務員をしています。
でも、正直失敗したなぁという思いもあります。
公務員は副業や新しい挑戦がほとんど受け入れられない
公務員を始めてみて思うことは、基本的に副業ができないということです。
基本的にといっているだけで、実際は副業ができるのですが、組織として認められていない副業はできないですし、副業がバレた時は法律等によって罰則などを受けることもあり、ハードルは高いです。
また、いざ副業を始めて収入が発生し、組織に副業の届出をする時は大抵、所属長にまず事情を話し、所属長の名前を使い、申請を出すこととなります。
公明正大に副業していることがわかってしまうので、口が軽い管理職だと知らぬ間に周りの職員に副業していることがバレます。
公務員という人種は基本的にプライベートの金融関係は秘密主義が多く、仲が良い同僚ともお金の話はしないことが多いです。
これは、公務員という横一列の構造が連帯感を醸し出して、少しでも抜きん出たものの足を引っ張るからです。
同様の理由が原因と思われるもので、新しい挑戦を基本的に受け入れてくれないというものもあります。
新しい事業を始めるということは実はすごく大変だけど、やりがいがあって、長い期間にわたって市民や事業者と関わりを持って取り組める、いわば公務員がやるべき仕事だと私は思っています。
しかし、この新しい挑戦、事業を始める時には基本的に全てにおいて根回しをしなければいけません。
同じ課にいる係員から、反対しそうな部署の係員、係長、課長や、負担を強いてしまう部署の職員、そして所属している部長や財政当局。ここまでやって全員が納得する案で始めようとしても、結局予想外の横槍や、説得したはずの部署からの反対が出て、スタートできなくなります。
自分達だけがいいカッコするとういうことに対してのやっかみなのでしょうか。
ほとんどの場合はうまくいきません。進められたとしても、当初の完成形のイメージからは悪い意味で離れることが多いです。
所属している組織の中での大きな成長などは、公務員という業務からは得られにくいと感じます。
だからこその副業、副収入
私の個人的な考えですが、成長がない人の人生はつまらないものと捉えています。
最初から後ろ向き、とにかく負けたくない、では守った自分に残ったものは意固地な自分以外ないからです。
こういう考えで生活していると、起きている間の多くの時間を使う仕事において、自分自身の成長が見込めないとなると、他でカバーしないと、周りとの差がどんどん広がっていくように思えてきます。
民間のように大きな金額が動くプロジェクトはなかなかないですし、リスクとリターンを考える場面もかなり少なくなります。
だからこそ、副業や副収入が必要になります。
リスクを多く取るためには他でリスクをカバーしなければいけません。
前向きな提案を続けたり、やり遂げたりする中で、公務員職場では必ずといっていいほど、「何のメリットも感じられない」「失敗した時にカバーする方法がないと認められない」「とにかく反対だ」と言われます。
保守的思考が強すぎて、新しいことに対する嫌悪感が強いんですよね笑。
個人的には失敗してもいいのですが、毎日の生活を送る中で、職場のストレスは凄いことになるでしょうし、失敗が続けば給料のベースアップが他よりも遅くなる場合もあります。
衝突が多くなればなおさら人事の都合が悪くなりますからね笑。
だからこそ、副業を行い、副収入でストレスを緩和して、やりたいことをやろうということにつながるのです。
副業と副収入で全公務員にトライ&エラーを
結局、前向きな姿勢は組織の内部の人間の意向に沿わないと受け入れてもらえないので、トライ&エラーの場が非常に少なくなります。
どんな評価をされても公務員としてやるべき仕事をするために副業と副収入は必要だと考えています。
私は自分自身とこれを見ている他の公務員の皆さんにトライ&エラーをして、より良い街づくりをしてほしいと思っています。
私がハッピーなら、これを見て同じことをして公務員もハッピーになり、ハッピーな公務員の発想で町全体がハッピーになれば、こんなに幸せなことはないですよね。
私は自分から始めて、全ての人がハッピーになれば嬉しいので、副業も続けますし、副収入の増加を常に考えて生活をしています。